千葉市中堅教諭等資質向上社会体験研修
千葉市立の小・中・特別支援学校に勤務する教職10年目の中堅教諭を対象にした、「社会体験研修プログラム」の運営に参画し、民間企業での実地体験や課題解決プロセスを通じて、キャリア教育推進を担うリーダーとしての資質・能力を養う学びの場を提供。
単なる「職場見学」の体験研修ではなく、企業の理念や社会のニーズを深く理解することで、学校現場における教育活動に直接寄与する実践的な研修の創出を支援しました。




プロジェクト概要
- 受託事業名
中堅教諭等資質向上研修
- 主催
千葉市教育委員会
- 企画・運営協力
株式会社トゥワイス・リサーチ・インスティテュート
- 対象
千葉市立小・中・特別支援学校の教職10年目等の教職員
- 期間
2016年度〜2017年度
- 協力事業所
イオン、JFEスチール、千葉銀行、千葉ロッテマリーンズ、スタートトゥデイ(現ZOZO)など計24事業所
実施の背景
社会が急速に変化し、児童生徒の社会的・職業的自立を支える「キャリア教育」の充実が求められる中、教員自身が社会のニーズや職業に関する最新の情報を収集し、広い視野を持って指導に当たることが不可欠となっています。
従来からの「職業調べ」に留まらず、企業の経営理念や課題解決手法(アクティブ・ラーニングの視点)を直接体験した教員がリーダーとなり、学校全体で実践的かつ効果的なキャリア教育を実現することを眼目として実施されました。
主な活動内容
プログラムは「課題解決型」と「実地体験型」の2つの形式で実施されました。(事前研修、3日間の実地研修、事後研修の計6回)
|課題解決型研修:協力企業からの課題に対し、チームで議論を重ね解決策をプレゼンテーション
|実地体験型研修:協力企業の事業所等で、実際の業務を体験
|振り返り・授業案作成:研修で得た気づきを授業案に落とし込むワークショップを実施
成果(定量&定性)
定量的な成果:受講者の大多数が研修内容について「非常に有意義だった」と回答しました 。事前・事後研修を通じて、キャリア教育で育てるべき「基礎的・汎用的能力」への理解が深まりました。
定性的な成果:受講した先生方からは、企業の効率的な組織運営や理念を学校経営に活かす視点が得られたという声が多く上がりました 。また、課題解決プロセスを自ら体験したことで、生徒主体の学び(探究学習)を構想する自信につながる変容が見られました。
参加教員の声
研修に参加した先生方からは、自身の働き方や教育観をアップデートする契機になったという感想があがりました。
「自分が働く意味や意義を再構築でき、自分を見つめ直す機会になりました。企業の考え方で取り入れられることは、学校組織の中にも生かしていきたいです」(小学校教諭)
「チームで課題解決に向けて議論し、アウトプットする経験を通じて、子供たちがつまずきやすいポイントや必要な支援を具体的に理解できました。学校でもすぐに実践できる手法だと実感しました」(中学校教諭)
「お客様に目配り・気配りする『おもてなしの心』や、毎日の業務を改善し続ける姿勢は、教師の仕事にも共通すると感じた。広い視野で社会と触れ合えたことが大きな収穫だった」(特別支援学校教諭)
このほか、「企業で働く人たちの仕事に対する熱意から学校での課題解決型学習のやり方を学んだ」「職場体験することだけがキャリア教育ではないとよくわかった」「職業と今の自分との結び付け方や、仕事について生徒に考えさせる方法に気づいた」など、現場でのキャリア教育に生かせる有効な学びを得たという感想が多く見られました。